日本人だったら一度は登ってみたい山。
それは・・
「富士山」
ですね。
ガチ登山者でなくても、わりと登れそう。
だけど、箔が付くというか、なかなか登りがいのある
程よく高い山。というイメージがありますね。
となると、恰好なんかもわりと軽装でサクっといけそうですし、
「登山者が履いている登山靴なんか買わずとも、
ランニングシューズでも何とかなるか・・」
という気持ちになりませんか？
しかし、その考え・・
ちょっと危ういです。
一体なぜか・・・。
この記事では
富士山登山はランニングシューズでは
オススメできない理由４選を、経験とともに
お伝えしていきます。
私は、実際にランニングシューズで登山した際に装備不足の危うさを感じました。
そしてケガをしました。
この記事を読むことで
勢い任せの登山からのケガを未然に防止することができます。
ぜひお読みいただき、不要な事故を起こさないよう準備してください。
★今回の内容★
富士登山はランニングシューズではオススメできない
まず、
「富士山をランニングシューズで登れるか？」
という質問に対しての答えとしては、
「オススメできませんが、不可能ではないでしょう」
です。
これは、実際にランニングシューズで登っている方も
いらっしゃいますし、絶対に無理ということではない。
ということです。
しかし、正直なところ
かなり慣れた方でないと、
あまりオススメはできません。
なので、
・これから登山を始め、継続していきたい
・少しでも楽に登りたい
・運動にはあまり自信がない
そう思った方は、アウトドアショップ等で、
自分のサイズに合った、登山用の靴を買うことを
推奨します。
ランニングシューズではオススメできない理由４選
・とても滑って疲れる
ランニングシューズは、砂利道など足場の悪い道を歩くようには
設計されていません。
基本的に平面を走ることに適した構造なので、登山で見ると
グリップが非常に弱いです。
要は、靴底がツルツルで、それをこらえる作業にとても気をつかう。
ということです。
さらに足元の固定も、登山靴と比べると弱いです。
それが１時間程度なら、まだ我慢もできるかもしれませんが
富士登山というのは、数時間の行程です。
数時間グリップを意識して登るのは、想像以上に疲れます。
登山に慣れていない方はなおさらです。
なので数時間そこに気をつかうくらいであれば、登山靴を買ってしまおう。
ということになります。
・下の登山者に迷惑が掛かる場合がある
山の上部で見られる地形に
「ザレ場」
や
「ガレ場」
といった場所があります。
ザレ場とは、
数センチ程度の小石や岩くずが敷かれた状態の場所
のことで、火口付近でよく見られるんですが、
これがなかなか足を取られて、滑りやすくなっています。
ガレ場とは、
ザレ場の石と比べ、大きめの石が積み重なっている場所
のことで、一見すると安定していそうですがサイズ感が
バラバラなので、非常に不安定でグラグラします。
このガレ場とザレ場は登山だとよく見られるんですが、
ここで滑った際に、滑った石が下に転がっていく可能性があります。
想像してみるとわかりますが、
下の登山者からすると、上から石が降ってくる
というのが結構危険で、事故にもなり得ます。
そのような事故を未然に防止するためにも
落石を発生させない歩行をしていく必要があります。
ランニングシューズは登山靴に比べ、ズルズル滑ります。
つまり落石等で下の登山者に迷惑が掛かる可能性が高まる
ということになります。
・砂や小石がジャラジャラ靴の中に入り、汚れて痛む
登山靴はミドルカット～ハイカットですが
ランニングシューズはローカットが基本です。
ローカットですと、岩場では砂や小石が結構入ってきます。
結果汚れます。
さらに、硬い尖った岩の上を長時間歩くのは
登山用に設計されていないランニングシューズにとって
大きなダメージになります。
結果壊れやすくなります。
富士登山１回で、結構痛むのではないでしょうか。
ランニングシューズも、まぁ良い値段するものもあるので、
１回でダメになるのは、お財布にも良くないように感じます。
・登山靴に比べケガをする可能性が高い
これは言わずもがなですが、
滑る＆尖っている岩場もあるので
ランニングシューズは登山靴に比べ
ケガの可能性が高いです。
特に登山が不慣れな方や運動が苦手な方は
より注意が必要です。
実際に私が見てきた現場では
・ツルツルした岩場で滑って骨折し、ドクターヘリ
・小石の多い足場で滑り、手のひらで着地の際にわりと負傷
などなど痛々しい場面がありました。
せっかくの楽しい登山が一転して、
苦々しい残念な思いで一杯になってしまいます。
登山靴だからといってケガがなくなるとは言えませんが
少しでもリスクは減らしておきたいですよね。
富士登山でランニングシューズはオススメできない【まとめ】
上記を簡潔にまとめると・・
「ランニングシューズでもいけないことはないです。
登れる方は登れます。でも、疲れやすいし、ケガしやすいし、
さらに、他の方に迷惑もかかりやすい。
それでランニングシューズダメにするなら、登山靴買っても
結果コスパはあまり変わらないかもしれませんよ。」
でした。
登山靴は、確かにちょっとお高めです。
でもランニングシューズも、まぁまぁするので・・
１００００円とか超えるもの結構ありますよね。
悩ましいところではありますが、
富士登山等のチャレンジを機に思い切って買ってしまっては
いかがでしょうか？
ちなみに初めての方は、直接お店に行って
「自分のサイズに合った登山靴を購入する」
ことを強くオススメします。
登山において、３種の神器は
・靴
・レインウェア
・リュック
といわれるほど、靴は非常に大事な要素です。
適当に通販等で購入してしまうと、実際使用したときに
靴擦れが起きるなどして、履かなくなってしまう可能性があります。
足裏の幅なども関係してきますので
購入を検討している方は、ぜひ一度はアウトドアショップに
足を運んでいただきたいと思います。
ということで、富士登山でランニングシューズをオススメできない
理由４選を挙げてみました。
無理なく、楽しい登山ライフを。
