財形貯蓄は公務員に微妙な理由3選【もっとお得に】

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財形貯蓄という仕組みをご存じでしょうか?

簡単に言うと、「希望した額を給与天引きで預金する」というものです。

 

公務員も加入が可能で、資産形成の手段として普及しています。

ですが、財形貯蓄の意味を知らずに何となく加入している人はいませんか?

 

「財形貯蓄のメリットは何?」

「公務員にとってもお得なの?」

「もっと良い資産形成手段はあるの?」

 

など気になっている方にこの記事をお届けします。

 

この記事では

・財形貯蓄のメリット・デメリット

・公務員にとっての財形貯蓄はお得なのか

・その他の資産形成方法

について解説していきます。

 

この記事を読むことで

自分の環境における最適な資産形成手段を選択できるようになります。

 

私自身、様々な損失を経験して、今も最適な資産形成手段を模索しています。

現在進行形です

 

結論からいうと、財形貯蓄だけでは資産形成手段としては微妙です。

これについて私の感じたことを書いていきたいと思います。

 

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財形貯蓄のメリットは?

財形貯蓄

まず、そもそも財形貯蓄のメリットとしては何があるのか、

色々ありますが、ささっとご紹介していきます。

 

・給与天引きでコツコツ貯まる

コレは財形貯蓄の最大のメリットでもある部分ですが、

給与天引きという性質上、自分でも知らないうちに時間をかければコツコツと貯まっていく。

というところでしょう。

 

また、払い戻すこと自体は可能ですが、通常の口座とは違うため、

なかなか払い戻しが億劫であるという部分があり、それがより貯蓄性を高めています。

 

かくいう私もなかなか利用しない金融機関に口座を設定しており、払い戻すことを面倒にさせています。

気が付けば貯まっています

・分配金や利子に対して非課税

財形貯蓄は3つの種類があります。

「一般」

「住宅」

「年金」

と3種類あり、このうちの住宅と年金財形については、

550万円分までに係る分配金や利子に対して非課税になります。

つまり余計な税金を取られることがないということです。

(但し目的外の払い出しは課税されます)

 

貯蓄において、税金は常に意識しおさえていきたい部分です。

銀行に貯金している利息は税金が発生し、あらかじめ控除されていますが、

財形貯蓄は税金が掛からないと考えるとお得です。

 

・財形貯蓄を利用した融資が可能

財形貯蓄をしていることによって、低金利で住宅融資が受けられる場合があります。

ただ現時点でのキャッシング返済比率などを含めた条件が色々あり、

かつ貯蓄残高を基準とした融資なので(貯蓄残高の10倍程度)

通常住宅を購入する場合は金融機関の住宅ローンをつかうことになると思います。

ひとつの手段として覚えておく程度でよろしいかと思います。

 

財形貯蓄のデメリットは?

あくまで「貯蓄」ですから、デメリットというと特にありません。

お金を貯めることは大切なことですし、普段利用する口座以外でいざというときに備えがあればやはり安心できますよね。

ですが、広い視点で見ると以下のようにデメリットがあります。

 

・ゼロ金利時代によってメリットが弱い

30年以上前は貯金で数%の利息を出していた時がありましたが、

以降徐々に金利は下がり、

現在はゼロ金利政策がずっと続いています。

 

貯金していれば利息でお金が増えていくという考えはもはや過去のもの。

利息に対して非課税というメリットはあるものの、

そもそも利息がゼロに近いためその恩恵も薄いです。

 

・インフレによる資産低下のリスク

物の価値が上がってお金自体の価値が下がってしまうと、

貯金しているのに実質的価値が下がってしまいます。

 

例えば、100万円の車が欲しかったとします。

長い期間を掛けて頑張って100万円貯金したとして、

いざ購入しようと思ったその時に、欲しかった車の値段が120万円になってしまったとすると、

その時貯めた100万円の価値は実質的に下がってしまっているということです。

 

これは、なかなか普段見えにくい問題なので、感じにくいのですが、

身近なもので言えば、ガソリンや小麦の値段が上がってしまい、

これまで以上に家計が圧迫されてしまうのが良い例であると思います。

 

とはいえ貯蓄というのは収入の一部を「あらかじめとっておく」だけです。

超絶低金利時代において利息で増やすことは考えられませんし、

税金をとられるほど利息がつかないというのが実情です。

貯蓄分以上さらに資産を増やしたいと考えるのであれば、財形貯蓄は正直あまりオススメできません。

 

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財形貯蓄は公務員にとって微妙な理由3選

財形貯蓄が微妙

さて、以上のメリット・デメリットから公務員にとって財形貯蓄が微妙である。

と感じる点について述べさせていただきます。

 

・利息で得する時代ではない

先ほど述べたように、今はゼロ金利時代であり、貯金の利息による増加も微々たるものです。

そして、給料をひたすらに貯金することで安全性は感じられますが、

実は価値が低下していることがあるので、資産を増やしたい方にとって、

財形貯蓄1本では微妙であるということになります。

 

・もっと良い投資先がある

率直に、財形貯蓄の資産の増加率に比べて、他の手段の方が割と安全かつ魅力的です。

その手段とは貯蓄だけでなく投資にも目を向けていくということです。

 

副業が解禁され給与以外の収入を得ていくことが広まっているなかで、

投資に関しても裾野が大分広がってきました。

また、今は優良な投資商品がたくさん出てきています。

 

さらに、手数料もどんどん下がり投資初心者にも始めやすい環境も整ってきています。

そのような中で、ひたすら財形貯蓄にこだわる理由はそこまでないと言えます。

 

・いつまでもマネーリテラシーが上がらない

自分が働いて得た給料を天引きで、コツコツ貯蓄していくことは素晴らしいことです。

ただ、それだけをやっていても金融に関する知識は一向に上がりません。

なぜなら知識ゼロ&すべてお任せで楽して稼ぐ手段はないからです。

 

日本人全体に言えることとして、海外先進国に比べて金融教育が疎かであるため、

マネーリテラシーを底上げしていかなければならない。と多くの投資家が語っています。

 

もっと資産形成をしていきたいのであれば、自ら情報をキャッチし、知識を高めていく必要があります。

ひたすら財形貯蓄のみではその知識が上がることはないでしょう。

 

幸いにも公務員は給与水準が非常に安定しています。

自分のみでなく、お金にも働いてもらうという認識を持てれば資産形成において非常に強みになると考えます。

 

財形貯蓄以外の公務員の資産形成手段

資産形成手段

では貯蓄分+αで増やしていくためにはどうすればよいのでしょうか。

情報としてよく挙げられるのは・・・

・株

・FX

・投資信託

・外貨建ての保険

などになります。

 

これらはいわゆる「投資」にあたり、元本の保証はできないものの、

預金利息では得られないような利益を期待できるものです。

 

日本人はもともと貯蓄をすることが好きで、元本割れすることを非常に嫌う為、

海外と比べて投資の分野においてはとても消極的であることがわかっています。

 

たしかに保有しているお金が無くなっていくのはとても残念な気持ちになります。

損は得することの3倍イヤ

 

例えば100万円が90万になってしまったら・・・考えただけでテンションが下がります。

ということで、まずはお財布に入れてあるおこづかい程度のお金から、

投資を始めてみることをオススメいたします。

 

今は少額からでも始められるものがたくさんありますから、

一回のレストランでの食事代分を毎月投資に捻出してみてください。

 

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公務員が始めるべき投資は?

公務員

とはいっても投資に対する知識もなく、どうしたらよいか分からないし、

毎日の価格の変動をみたりとか、なんやかんやとても面倒です!という方。

 

そのような方にうってつけのものがあります。

それはズバリ「投資信託」です。

 

この世界は投資のプロの方がニュースをいちはやく取り入れ、

毎日チャートに張り付いて株価の値動きをチェックしたり、取引を行っています。

 

それを仕事にして飯を食べている一流の方々なわけです。

なので素人は、その人たちにお願いしてしまおうというものです。それが投資信託。

なんて楽ちん

投資信託も日本だけでなく

・世界中の株式

・外貨

・債権

・不動産

など色々種類を組み込んだ商品が多数あります。

 

各国経済破綻の危険性や何とかショックなどということで、

その影響をうけて一時的に元本割れすることもあろうかと思います。

 

しかし世界経済は成長しつづけていますので、ここ数十年間最終的にはプラスになっているのが現状です。

 

投資のリターンは?

通常の普通預金金利が

0.001%~ 

であるのに対して、

投資信託で長期運用している場合

2%~7% (平均)

と驚異の数千倍となっています。

 

但しポイントはいくつかあります。

・ネット証券(SBI、楽天、マネックス etc..)を開設

・「インデックスファンド」というものを買う。

・信託報酬が安いものを選ぶ

・5年・10年単位で長期保有する

・できれば、少しでも知識を得ておく(ネットサーフィンでも可)

 

これらをおさえておけば、貯蓄分以上の恩恵が受けられる可能性が高く、

リスクを最小限に抑えられることでしょう。

 

月一回の外食を我慢して、まずは投資の入り口にたってみてはいかがでしょうか?

 

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財形貯蓄が公務員に微妙な理由【まとめ】

というわけで、財形貯蓄が公務員にとって微妙である理由として、

ざっくりとまとめると以下のようにになります。

 

・財形貯蓄のメリットを見ても今の時代良い資産形成とは言えない

・もっと良い資産形成の手段が生まれてきている

 →投資信託とかオススメ。

・マネーリテラシーが上がっていかない

 

最後に資産形成において、投資信託と同じ位オススメしたい投資をご紹介します。

それを早く言うべきでは・・

しかしこれを言われたところで、すぐに実践できるかどうかは人によって分かれるものです。

決して難しいことではなく、非常にシンプルなのですが、なかなかできないもの。

それは「自己への投資」

ここでいう「お金の勉強」です。

 

学生時代には比較的身近にあった勉強は、社会人になってからは皆さんやらなくなります。

当然毎日仕事をして、お金を稼いでいるのですから、自由な時間はとても限られています。

 

しかしそれを理由に、そのまま何も行動しないのは勿体ないことです。

知識を得る事ですぐにお金を得られるわけではありませんが、

今まで見えなかったものが見えるようになります。

 

私個人の体験でいうと、

「お金を得る手段は一生懸命勉強して、良い大学に入って、良い企業に就職して、そして給料として稼ぐもの」

だと思い込んでいました。

 

しかしその手段はほんの氷山の一角に過ぎないのだということがわかりました。

それらもまずは行動して、お金に対する知識を身に付けたことによってわかることだと思います。

 

まずは騙されたと思って、そして学生時代に戻ったつもりで、

しばし学んでみてはいかがでしょうか?

 

とはいえ何を勉強したらよいかわからないという方は、

・youtube視聴(お金の大学)

・書籍を取り合えず読む

・Twitter(怪しいうたい文句に気を付けて)

などひたすらあたっていくだけでも十分です。

 

公務員でありながら資産形成に興味がある方は、財形貯蓄以外にも有効な手段を探してみてください。

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