アサーティブなコミュニケーションをわかりやすく解説

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

冒頭から聞き慣れない言葉が出てきました。

 

アサーティブ・・

なんだそれは・・

 

「Assertive」は(主張的)と日本語では訳されます。

 

これは,日本ではあまり馴染みの無い言葉ですが,

アメリカでは比較的歴史のある伝達手段だそうです。

 

また近年では,企業のマネジメントや新人教育にも使われているそうです。

 

そんなアサーティブ超ビギナー状態である私が、

アサーティブなコミュニケーション方法について研修を受けてきました。

 

この記事では

・アサーティブコミュニケーションとは何か

・アサーティブコミュニケーションの方法

についてご紹介していきます。

 

ストレスが積み重なっている現代社会において,

アサーティブコミュニケーションは問題解決の手段になるのでしょうか。

内容とともに振り返ってみます。

 

Sponsored Link

アサーティブコミュニケーションとは?

アサーティブコミュニケーションは、

自分の要求をただ押し通すための自己主張ではありません。

かといって全てを飲み込んで抱えるわけでもありません。

 

自分と相手それぞれ尊重した上で,

誠実・素直に自分の思いを相手に伝えるコミュニケーション方法

です。

 

うーむ・・

 

大人になるまでの間に身につけてきた相手に対する態度は、

なかなか変えることが難しいもので・・・

アサーティブなものに変えていくためには練習が必要になるというわけです。

 

自分の要求や意見の適切な表現方法を身につけることで,

メンタルヘルスの予防やパワーハラスメント防止につながると言われています。

 

これはぜひアサーティブを身に着けておかねば。

ということで・・・

 

自分の今後の人間関係構築や、

人間としての価値観がより深まればいいなと思い,

研修を受けてみることにしました。

講師をお招きしての社内研修だったのですが、

なかなか面白かったのでご紹介します。

 

Sponsored Link

アサーティブなコミュニケーションを解説

まず,自分が現在どの程度アサーティブであるのかを知ることから始まります。

いくつかの質問に対して1~4段階で自己評価をしていきます。

 

例えば

・自分の感情を適切に表現できているか

・対等な立場で人と接することができるか

・人を褒めることができているか

・建設的な批判をすることができるか

 

・・・などなど面白い質問が出てきます。

 

コミュニケーションパターンについて

コミュニケーションパターンとして

全ての人の日常生活に見られる態度を,

以下の3つにわけて考えます。

 

○攻撃的タイプ

人に対して勝ち負けの関係で考え,勝つことにこだわっており、

そのために相手を見下し,自分の優位性を証明しようとします。

 

また,相手の言い分は軽視して,自分の要求は押しつけようとします。

具体的には,自分の意見ははっきり言うが,

相手にノーという自由を認めない。

 

そのために周りは対立を恐れてビクビクしていたり、

はじめから良いアイデアが思いついたとしても諦めてしまいます。

 

○受身的タイプ

自分が我慢すれば全て良しと感じており,

自分の感情や意見ははっきりと表現できません。

 

相手が気分を害することを恐れて,

譲ったり黙ったりするなど自身の感情にフタをしてしまいます。

 

また,常に自分を卑下しており褒め言葉を素直に受け入れられないタイプです。

曖昧な表現や遠回しな意見に加え,自信の無い態度を取ることで、

かえって周りの人をイライラさせてしまうことがあります。

 

人間関係に重大な影響を及ぼすことはありませんが,

自分自身が抱え込み、ストレスを溜めやすいようです。

 

○作為的タイプ

表面上は人と対立することを避けているが,

実際は周りの人間をうまく利用してコントロールし,

相手に攻撃を加えるなどして,自分の手に入れたいものを得ようとします。

 

攻撃性はあるが証拠が無いので,本人を責めることができません。

一見すると腰の低い人のように見えるが,

不誠実かつ心の中で相手を見下している場合が多いです。

 

というものが3つのコミュニケーションパターンです。

どのタイプもそれぞれわずかながら持ち合わせている部分だとは思いますが、

ここまで極端に偏っているときっと友達いませんよね・・。

 

Sponsored Link

アサーティブの4つの柱

アサーティブ・コミュニケーションにおいて,

相手と向き合う時の心の姿勢として4つの柱が存在します。

○誠実

自分に対しても相手に対しても誠実であること。

自分の感情を抑えないで,自分がどう感じているのか心に聞いてみます。

 

その上で誠実に相手と接するということ。

実際に口に出すか出さないかは別として,

まずは自分の心に誠実になって相手と向き合います。

 

○素直

気持ちや要求を伝えるときは,相手に素直に向き合うこと。

なるべく顔を見ながら伝え,話をする時は素直で具体的かつ簡潔にします。

第三者を介さずに

「私は~・・・」

というように自分を主語にして話します。

 

○対等

相手と向き合うときは,自分も相手も尊重した対等な態度をとる。

たとえ立場・役割に上下関係があったとしても,

人間として対等であることを忘れず,

必要以上に卑屈になることはありません。

逆に相手を見下すこともなく,対等な姿勢で向き合います。

 

○自己責任

発言に責任を持ち,自分の行動に対する相応の結果を引き受ける。

たとえ黙っていたとしても,相手とのコミュニケーションの半分は、

自分の責任にあるということを忘れないようにします。

 

これらは当たり前のことでもあるんですが,

なかなか実践出来ていない部分も多かったです。

 

特にビジネスの場面においては心のゆとりがなくなりがちなので,

あらためて気をつけようと思いました。

 

アサーティブにつたえる為に

アサーティブについて触れたところで,

実際にアサーティブに伝えるためにはどうすれば良いのか解説します。

 

・整理して相手に伝える

① 事実を伝える

何が起きているのかを具体的に伝えます。

さらにそれによって起こる問題,デメリットを簡潔に伝えるようにします。

 

② 自分としての思い・気持ちをあらわす

起こった事実に対して自分はどのように感じているのかを伝えます。

 

③ 要求・提案をする

対策としてそのようにしてほしいのか,あるいは自分がどうしたいのかを伝えます。

 

・伝えるときの流れ

① 相手への配慮

話を始める際に相手の状況を確認する。

「今,お時間よろしいでしょうか」

「お忙しいところ申し訳ありません」

 

② 主張

的を絞って説明する。

「明日の○時までに仕上げていただきたいのですが」

「○時が厳しいようでしたら,×時までになんとかお願いします」

 

③ 傾聴

相手の行動や態度に対する理由を知るために、

相手の話もよく聞いて理解する

「なるほど,そういう状況なんですね」

「そうでしたか・・」

 

④ 責任を認める

自分自身に非があった場合は素直に認める。

「私も~について不十分でした」

「○○の部分については私にも責任があります」

 

⑤ 最後は前向きな形で

感謝の気持ちを表現する。

「ご指導ありがとうございました」

「今後は○○します」

 

・ボディランゲージもアサーティブに

言葉・・声のトーンで表現する

表情・・言葉と態度を一致させることで一層明確に伝わる

表現・・相づち,目を見る,反応

・・このように色々な手法を教わりました。

 

これが出来ていれば,さぞかし完璧なコミュニケーションがとれ、

深みのある人間になれるのでしょうね。

しかし,アサーティブの奥が深すぎて、

全てを活用するには私はまだまだ修行が必要になりそうです。

 

Sponsored Link

アサーティブであるということ

アサーティブであるということは,

自分と相手の双方を尊重する心構え(マインド)と、

具体的な方法(スキル)を用いてコミュニケーションをとることのようです。

 

アサーティブであれば・・・

・自分と相手双方の表現の自由を尊重する

・自分の主張と同時に相手の主張にも耳を傾けられる

・自分の感情を理解し,長所と短所を受け入れる

・人間関係の摩擦を恐れずに,納得のいく話し合いをする

・葛藤が起きることを覚悟し,自分の責任で引き受ける

・敬意をもち,誠実・素直・対等な人間関係を育む

 

いいことづくめ

これらができるようになるということです。

 

Sponsored Link

アサーティブなコミュニケーションを通して

というわけでアサーティブなコミュニケーションについて,

私自身知識を詰め込んできて、お伝えいたしました。

 

学んでみて気づいた事と言いますか,あらためて思う事は

アサーティブであってそうでなくても

 

全てのコミュニケーションの基本

 

 

という事でした。

 

このアサーションが日本に浸透していなかった時代、

これを学ばずに自然とできる才能を持った方が,

日本社会の上位層には少なからずいたことでしょう。

 

そういったいったい方々が超一流のビジネスマンとして、

これまでの経済などを引っ張ってきたのではないでしょうか。

正直な話,これらを用いれば全て上手くおさまってOKなのかというと,

なかなかそうもいかない場面に遭遇することもあります。

 

経験上感じるのですが,

人間の感情とはマニュアルでは計れない何かそういうものがあります。

 

それだけに奥が深い

 

ただ,これらがフレームワークで明確にされているということは,

これから管理職を目指す方などにとって、体系的に学ぶことができる機会であると考えます。

 

そうでない方であっても機会があれば学んでみてはいかがでしょうか。

人の感情を理解するのは難しいですが、何かしら新たな発見があることでしょう。

Sponsored Link

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*