世の中の人間は、
生まれながらにして貧しかったり,
あるいは裕福な家で育ったり、
と、スタート地点においては無情にも格差が生じてしまう場合があります。
しかし,そんな中でもすべての人間において平等に与えられているものがあります。
それは「時間」です。
私達人間は1日24時間という概念で生活しています。
与えられている時間は同じですが,過ごし方は様々です。
ここで、時間の使い方が下手な人と上手な人に分かれます。
せっかくなら、上手に時間を使って有意義な人生を過ごしたいのではないでしょうか。
この記事では、
・時間の使い方が下手な人とは?
・時間の使い方が上手な人とは?
・下手と上手2つの特徴
について考えていきます。
私も日頃から仕事に追われ、いかに有効に時間をつかって自分の人生を豊かにするか考えてきました。
この記事を読むことで、
あらためて日々の時間の使い方を考えるきっかけができ、有意義な過ごし方ができることを願っています。
★今回の内容★
時間の使い方が下手=能力低い評価
まず、現代社会の結論から申し上げますと・・
能力が高い人間は、時間の使い方が上手だと評価され・・
能力が低い人間は、時間の使い方が下手だと評価されます。
残念ながらそう見られてしまいます。
また、特にこの差は仕事で顕著にあらわれます。
具体的に時間の使い方が上手な人とそうでない人は、
一体何が違うのか、その差を考えてみましょう。
時間の使い方が下手な人の特徴
・時間が読めず予定を管理できない
自分の取り組んでいることに、一体どのくらい時間がかかるのか。
これが判断ができないために,その場の状況でとりあえず動くことになります。
結果としてものすごく遠回りになってしまったり、余計な動きが多かったり・・
仕事だと夜遅くまで残業することになったりすることも・・。
時間を忘れるほど夢中になることとはまた違い、
ゴール(退勤時間)を見据えてそこから逆算していくことが苦手なタイプです。
何事も経験値で補える部分はありますが、
苦手な人はいつまで経っても基本は変わらない印象です。
・やたらボーッと休憩・離席している時間が多い
仕事中に
・ちょくちょく離席して飲み物を買いに行く
・お手洗いにいく
・喫煙場にいく
などなど
こういったそれとない行動が多いパターン。
ひとつひとつは短い時間かもしれませんが,
合算すると1週間で何時間分のロスになっていることでしょうか。
あまり時間管理が上手とは言えなそうです。
もちろん休憩することはとても大事です。
ですが時間をしっかり決めて、リフレッシュしたいところです。
総合的にロスしている時間を把握できていない為に、
その場の感覚で何となく休憩してしまう。
1分1秒を大事にしたいという意識はなく、
また時間に対する価値に重きを置いていない場合に見られる行動です。
・ひたすら生産性のない会話をしている
時々,着地点の無い話を延々とされる人がいます。
プライベートでそのような会話を楽しむのは構わないのですが,
ビジネスとなるとなかなかそうもいきません。
その間も世の中は動いていますし、
ひとりひとりそこに使える時間は決まっています。
そのため、雑談とビジネスの会話は切り分けて考えられないと、
ひたすら時間を必要以上に浪費してしまう可能性があります。
また、会議の場合も同様です。
話の要点をしっかり押さえて目的を決め、
不必要な部分はなるべく切り離して考えていきたいものです。
話し合いにおいてはファシリテーション等を学び、有意義な会議を目指しましょう。
時間の使い方が上手な人の特徴
基本的には時間の使い方が下手の人とは逆の行動です。
・優先順位を決めた的確なスケジュール管理
時間の使い方が上手な人は、自分の能力で処理できる仕事量を概ね把握できます。
「この時間でここまでできるだろう」
という予測が立つために,的確なスケジュールを組むことが可能です。
そのスケジュールに優先順位を組み込むことで,
1日の流れをあらかじめ決めることができるため、
「ムダの無い動き」ができています。
何となく動いてるように見えていても、
実はその人にとっては、すべて計画された予定の中で動いている。
ということも考えられます。
・合間の時間を上手に活用している
合間の時間は貴重な自分に充てられる時間です。
例えば会議と会議の待ち時間であったり,
バスや電車での移動中などでも出来ることをこなして、
効率的に仕事をまわしています。
特に、
・メールやラインの一斉返信
・資料の熟読
・次の予定の再確認
などは隙間時間をつかっておこなっている方が多いです。
先ほどの休憩時間の話と重複しますが、合間の時間も重なれば数時間分になります。
その積もりに積もった時間が、有意義に過ごせる人と、
そうでない人の明暗をわけるのではないでしょうか。
・100%の完成度に固執しない
これは請け負う仕事の内容にもよりますが,優先順位をつけた上で、
80~90%の完成度で一旦仕上げる。
ということも時には重要です。
というのも、
0%から80%程度までは比較的容易に持って行くことができます。
しかし、
90%~100%の完成度に持って行くのは容易なことではありません。
0から80よりもさらに莫大な時間を費やすことが多いです。
私のイメージとしては、内容によりますが
100%を作り上げるためには、70%の仕事を2・3本こなす程度の労力はかかる
ような気がします。
100%を作り上げても場合によっては無に帰すこともあります。。
(会議等で採用されなかったり,そもそも使われなかったり・・)
効率を考えて、割り切った行動も時には必要です。
時間の使い方が上手になるためには?
基本は、時間の使い方が上手な人の特徴を参考にしてください。
そこを意識して実践すれば、少なくとも概ね80%程度はOKかと思われます。
(時間の扱いが上手い下手の正解も人それぞれです。)
そこに補足する形で以下に示していきます。
・物事を複数同時並行で考えるようにする
ウインドウズのPCの操作をイメージしていただくと,
あるアプリケーションを開きながら、
別のアプリケーションも開くことができます。
さらに、
・画面を拡大・縮小
・作業の途中再開
・フォルダ毎のデータ保存
など、同時作業が可能となっています。
これは日常の生活においても応用したい脳の使い方といえます。
時間の使い方が下手と感じる人は,
普段の物事をこのように考えてみてはいかがでしょうか。
再度ウインドウズPCに例えてみると,
1.何かをしている最中に次の仕事が舞い込んできた。
2.まずそれらをウインドウで分割。
3.優先度を考え,今やるべき方は大画面。
4.その間、他は縮小あるいは最小化しておく。
(頭の片隅に残して置く,忘れそうならメモを残す)
5.大画面で終わらせた後,次は最小化している方を大画面にしていく。
まずはこの感覚で自分のやるべきことを頭の片隅に置きつつも,
ひとつひとつの物事を処理していきます。
慣れてきたら画面半々(50%・50%)に分割した状態で作業をしていく。
数をこなしていけば、その状態が25%の4分割であったり,
同時並行で作業量を増やしていくしていくことができるようになります。
注意点としてはあまり分割しすぎないこと。
最大でも4分割程度にとどめておいて,その他は最小化しておきましょう。
どれも中途半端でかえって効率が悪くなることもあります。
また、同時並行よりも単独集中が良いという人もいますので・・
自分の能力に見合った同時作業をこなすのが理想的です。
・時間の効率化を突き詰める
これは、ことあるごとに
「この取組時間を効率化する術はないのだろうか」
と考える習慣を身に着けることです。
世の中には、それぞれの視点から効率化できることが結構あります。
それらを徹底的に突き詰め、圧縮することができれば、
余剰でまた新たな時間を生み出すことができます。
・電話でなくメール等でよいか
・郵送でなくPDFでよいか
・参集でなくリモートでよいか
など日頃から考える習慣をつけておくと、
時間を有意義に使えるきっかけが増えることでしょう。
ちなみにガムシャラに仕事をして這い上がった人の仕事例として,
・トイレには仕事中一度も行かずに、営業電話をかけ続けた。
・トイレに行きたくなる要因となるお茶やコーヒー類も一切とらなかった。
という荒技をおこなっていたそうです。
これは極端な話ですが,
限界まで空き時間を削っていくことを考えた結果行きつく先としては,
なるほど。と思う事例でした。
・取捨選択する
どれだけ過ごす時間を最適化していっても、1日24時間は変えることはできません。
その中で自分のやりたいこと全てを網羅することは、厳しいでしょう。
そうなると次にやることは
「取捨選択」
です。
たくさんの選択肢があるなかで、今置かれた状況で取るべき行動はどれか。
一方を選んだのであれば、もう一方はキッパリとあきらめる。
例えば
・友達と食事もしたいが、勉強もしたい。
・A案とB案それぞれの良さがある。
この時、どちらかを選択したらもう一方は考えることをやめる。
自分がどうありたいか、本質的な思考で取捨選択していきましょう。
「いやいや、自分は全部いける」
時々そう言って両方欲張れる方もいるんですが、
そういった方々は睡眠を削っていたり、意外に代償を払っていたりします。
結局、「遊び」と「仕事」を選択して、「健康」をあきらめる。
のような選択にいつの間にかなっていたりしますからご注意を。
時間の使い方を下手→上手に変えて有意義な人生を
振り返ってみていかがでしたでしょうか。
時間はどのような場合においても進み続けており、普遍的な
ひとりひとりに与えられた大きな財産です。
先ほど書いてきたことのいくつかは仕事だけでなく,私生活においても活用できます。
例えば今週の休日は
・朝は掃除をする
・午前中で買い物から洗濯まで済ませる
・お昼はのんびり+読書の時間を作る
・夜は友達との約束を入れる
もしくはダラダラ過ごすにしても
・午前中いっぱいはあえて何もしない時間(ゆっくり休む)
・お昼からお出かけ
・夕方からは運動やトレーニングに
・帰ってきて風呂・夕食を済ませたら今日は早めに就寝する
など簡単なスケジュールを設定することで,
日常の生活にもメリハリをとりいれつつ、
何となく過ごしてしまうという状況を避けることができます。
このように、時間の扱い方を意識し上手になることで、
何も考えない人よりもはるかに充実した生活を送れますし,
大きなアドバンテージとなります。
自分の置かれた状況と時間の概念を把握し,
常に物事を整理しながら、生活することで有意義な人生を送れることを願っています。