都心から電車で1時間程度で気軽に登れる高尾山。
その気軽さから、休日の山頂付近は多くの人で賑わいます。
これからチャレンジしてみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし
「高尾山登山は、山に登ったことがない人でも大丈夫?」
「まずは登ってみたいけどなにか準備は必要?」
「高尾山登山時におすすめの服装は?」
など、登山未経験の方には色々と不安が残ると思います。
私も低登山には慣れていても、初めて登る山には多少警戒してしまいます。
ですが、高尾山の登山に対する不安は、そこまで心配する必要が無く、概ね解消することができます。
しいていうなら服装や当日の準備が大切です。
私は、定期的に登山をしており、山から元気をもらっています。
実際に高尾山も経験し、行きと帰りの違うルートで歩いてきて感じたことがありましたので、
率直な感想として述べていきたいと思います。
この記事では
・高尾山登山は素人でも大丈夫な理由
・高尾山登山時の準備
・高尾山でのおすすめの服装
について解説していきます。
この記事を読むことで、
・安心して高尾山にチャレンジできる
・高尾山登山準備の心配がなくなる
・高尾山ではどんな服装がオススメかわかる
など、体力に自信のない方の高尾山登山全般に対する不安が軽減されます。
そして結論としては、高尾山でそこまで仰々しい服装等の準備は必要ありません。
もしよろしければ最後まで、お読みいただき今後の高尾山登山時の参考にしていただければ幸いです。
高尾山登山は素人でも大丈夫な理由
高尾山は登山素人でも問題なく楽しめます。
なぜ気軽に登れるのか。
その理由を以下にまとめてみました。
・難易度に合わせてコースがある
高尾山の魅力のひとつとして、複数のコースが存在することです。
コースによって難易度が変わり、
・観光で気軽に登りたい
・登山のトレーニングに利用したい
・トレイルランニングをしたい
など、幅広い方々が利用できるつくりになっています。
また、丁寧に整備がされており、苦労しながら登るというよりも、
楽しみながら山頂に向かうことができます。
実際に各種コースを登っている方々を見ると、
会話をしながら各々のリズムで楽しく登っていた印象です。
経験者でも素人でも人を選ばない高尾山。流石です。
・季節の影響を受けにくい低山
山によって当然ながら標高がそれぞれ違うのですが、それによって難易度も変わってきます。
特に慣れていない方は、気温差に戸惑うのではないかと思います。
実際に100メートル標高が変わると0.6℃気温が変わると言われています。
ですので、標高が高いほど山頂付近には平地では季節はずれの残雪があったりします。
2000メートルを超える山だと5月過ぎでなければ、軽装で登るのは一般的には難しいと考えます。
その点、高尾山の標高は599メートルです。
気温差による影響も受けにくいため、オールシーズン登山が可能な低山です。
・ケーブルカーと充実の休憩所
高尾山は観光目的で登る方もいるので、休憩所スポットが多数あります。
また、ケーブルカーもあるため、歩いての登りが不安な方はケーブルカーでそのまま山頂に向かうことも可能です。
あるいは行きは歩き、帰りはケーブルカーなど体力に合わせて調整が可能な点も初心者には心強いのではないでしょうか。
高尾山登山時のオススメ準備
正直、高尾山での準備はそこまで念入りに行う必要はありません。
下記にしめしてはありますが、例えばこの中の何かを忘れてしまったとして、
それが致命的になるかというと全然そのようなことはありません。
ですので、参考程度に覚えておいていただければ充分です。
※登りか下りのどちらかを歩いていくことを想定したものです。
・バッグ
バッグは三種の神器のひとつとして挙げられる道具です。
高尾山登山をきっかけに、別の山に挑戦する際にも必要になってきますので、
購入しておいて損はありません。
高尾山であればタウンユースのオシャレなザックでもOKです。
ですが、高尾山以上の登山を検討する可能性があるのであれば、登山向けのバックを購入することをオススメします。
バッグには容量などもあり、どれが良いかは今後のご自身の在り方にもよるのでベストをお答えするのは難しいですが、
「ガチ登山ではないけど、ハイキングでも使えるユーティリティみたいな存在が欲しい」
と思ったのであれば、30~35リットルあたりが丁度よいのではないかと思います。
これ以下ですと低山のみでしかつかえませんし、
これ以上ですと大きすぎて普段使いではイマイチ・・という個人的な感覚があります。
登山向けといってもオシャレなものはたくさんありますので、ご自身のお好みで
・THE NORTH FACE
・モンベル
・Colombia
・Patagonia
など価格と相談して選んではいかがでしょうか。
ちなみに、高尾山1号路やケーブルカー利用のみの際は必要ありません・・。
・飲み物
高尾山であっても飲み物は持参しておくべきかと思います。
ちなみに通常登山の目安として、以下のような計算式があります。
登山中に必要な水分量(ml)=(体重+荷物)× 5 × 行動時間(h)
ですが、高尾山のように低山であればこの辺もあまり深く考えずに、
登る直前に500mlペットボトル1、2本購入。
あとは途中の茶屋等で水分補給していくのも良いと思います。
苦しくならない程度に道中の水分管理をしていくことをオススメします。
・タオル
汗を拭くために使用です、もしくは日差しが強く当たる時に頭に巻くなどの使い方もあります。
高尾山では・・季節に応じて、まぁなくても大丈夫かな・・。といったところです。
・おやつ(行動食)
わかりやすくおやつと記しましたが、
長時間登山者は「行動食」といってカロリーを補うために軽食を持参します。
自分では気づきにくいのですが、歩行と発汗等で身体の中で栄養素が不足してくると、
コンディションに支障をきたします。
特に朝早く出てきて朝ごはんを食べていない状況で登ろうとする時などは、このおやつでひとまずカロリーを補ってください。
・ウイダーインゼリー
・カロリーメイト
・おにぎり
などなど、人によって持参物は変わりますが、お好みで何か忍ばせておくと良いかと思います。
ただ、高尾山に関しては食事処が沢山ありますし登りやすいので、
行動食はなくても問題ないという方もいるでしょう。
・雨具
三種の神器の2つ目です。
山は天気が変わりやすいです、とりあえず持っていると困りません。
ちなみに登るのであれば雨具といっても傘ではなく雨合羽がオススメです。
高尾山は低山ですし天気をある程度予測しやすいので、
降水確率がほぼ0に近いようであればこれも不要・・とも言えます。
・トレッキングポール(杖)
トレッキング用の杖が各ブランドで販売されています。
歩行の補助で利用します。
・体重が重い
・膝や腰が悪い
・体力や筋力に不安がある
このような方々は、使用してみてください。
怪我無く登山を終える有効なアイテムになります。
また、身長によってポールのサイズも変わってきますので、ご注意ください。
自分に適したサイズを選ぶ際の基準としては
身長×0.63
と言われています。
平坦なところで持ってみて肘が90度直角になる位であればサイズとしては良いかと思われます。
私のオススメとしては折り畳み式の軽量ポールです。
あまり重すぎてもかさばってしまい、なにより使わなくなってしまいます。
ザックにすっぽり入れられる商品が売っていますので、
・トレッキングシューズ
こちらも三種の神器の3つ目。
高尾山ではなくても問題ありませんが、今後本格的に登山をするなら必要です。
普通の靴となにが違うかというと、
・安定したグリップで滑りにくい
・疲労軽減
・ケガ防止
このあたりではないでしょうか。
実際に私も購入して使用していますが、もはや普通のシューズで山を登る気にはなれません。
山を登っていると、ケガをしてその場でうずくまっている人を頻繁に発見します。
何とかしてあげたい気持ちはあるんですが、正直どうにもなりません。
なぜならそこは山だからです。
かつぐことはもちろん下手に動かすこともできません。
それは他の方々も同じで、結局ドクターヘリが到着するのを待つしかない状態です。
折角移りゆく風景を楽しみたくて登山に来たのに、ケガをしてしまえばすべて台無しです。
山を登るからには靴にお金を掛けても良いと思います。
で、それは一般的に標高1000メートル以上の山の時のケースです。
繰り返しになりますが、高尾山では普通のシューズでもいけます。
整備された1号路もありますし、大きな岩場や障害物もさほど感じないので,
タウンシューズで登っている人をたくさん見かけます。
小雨がぱらつく日は路面が滑りやすいので、トレッキングシューズだと盤石かな。
といったところです。
高尾山登山の服装(秋~冬)
秋冬は平地と同じような服装でOKです。
場合によって以下のアイテムを着用していくと良いでしょう。
特に、登りは歩いている内に身体が温まってきますので、調整できる服装が望ましいです。
・ヒートテック(上下)
もはや日常でも相当数の人が愛用しているであろう、世界的な知名度のインナーです。
というより登山等関係なしで普段使いしていますよね。
・ウインドブレーカー
道中の風をしのぐために着用していくか、携帯を。
あくまで防風という所に重点を置いて、コンパクトに折りたためるタイプが望ましいです。
・手袋
身体は温まっていきますが、手先は冷えますので携帯していくと便利です。
また、転倒によって手の皮を深く擦りむいてしまう等のケガの防止に役立ちます。
・耳当て
外の空気に触れている部分は寒いので、特に冷えやすい方は携帯しておくと良いのではないでしょうか。
高尾山登山の服装(春~夏)
高尾山は気温の影響を受けにくいということで、夏は暑いです。
また、登山中に自分の身体が熱くなってきますので、体温管理にご注意ください。
日差しをなるべく受けないような薄手の服装が望ましいでしょう。
・サングラス
強い日差しを防ぐために持参しておくと良いです。
山中は木々によって直射日光がない場所もありますが、
山頂付近になってくると空が見えてくるために強い日差しを浴びることになります。
それと個人的には晴れた日のの山々を見るときはサングラスがあったほうが鮮やかに写るように思います。
キレイな景色を見るときにオススメです。
・Tシャツorポロシャツ
これはマストなアイテムですね、通気性の良いTシャツをインナーに組み合わせて着用するようにしましょう。
高尾山でしたらポロシャツでも問題ないと個人的には思います。
少しオシャレを意識するのであれば、ドライ生地のポロシャツなんかもアリです。
・薄手の長袖インナーやタイツ
シャツの下にはインナー生地を着用することで、擦り傷や毒虫からの被害を抑えられます。
女性であれば紫外線を直接浴びることなく、登山することができます。
重ね着をするようで暑いように感じるかもしれませんが、意外とそこまで暑苦しくなく、
むしろ夏場は冷感素材のインナーで涼しく感じることもできます。
・帽子
言わずもがなといったところですが、帽子はバッグに入れておきましょう。
低山とはいえ、高尾山を存分に堪能するのであれば、移動時間も長くなります。
サングラス同様、山頂付近の直射日光防止に有効です。
【結論】高尾山登山ではそこまで大きな準備は必要なし
さて、色々書いてきましたが、結局高尾山では、服装も準備もそこまで念入りにする必要はありません。
それだけ気軽に登れる低山というのが高尾山の魅力だと思います。
これから色々な山に挑戦したい方は、高尾山の稲荷山コースや6号路から経験して、
その後徐々に標高の高い山を登っていく際に装備を整えていくというのがベターではないでしょうか。
服装等の準備はほどほどに、まずはチャレンジ。
そんな高尾山の良さを生かして、ケガに注意しつつ登ってみましょう。