除草に塩水はNGです!【草取りのコツ】

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近年の夏は暑いですね。

連日30度超えもありますし、

夜も超熱帯夜でクーラー無しでは耐えられないほどです。

そんな記録的な猛暑のなか、シーズン恒例ともいえる行事があります。

 

それが「草取り」です。

 

皆さんは夏季の除草作業に毎年悩まされていませんか?

「手っ取り早く草が無くなってほしい・・」

「超効率的でコスパの良い除草方法はないものか・・」

と、考えていることかと思います。

 

次から次へと生えてくる

さまざまな除草方法が紹介されている中で、

【塩水を掛けて草を枯らす】

という方法が紹介されているのはご存じでしょうか。

 

「塩で草が無くなるのなら、早速試したい」

 

というのは少々お待ちください。

 

結論から申し上げますと、塩を用いての除草は手段としてNGです。

場合によっては、配管の腐食や土地の資産価値を大きく下げてしまいます。

一体どういうことでしょうか?

 

この記事では

・除草作業に塩水がNGな理由

・除草作業のコツ

・塩水以外の除草方法について

これらを解説していきます。

 

私も、長年除草作業に向き合ってきて様々な方法を模索してまいりました。

本当に心が折れそうになる作業ですよね。

 

この記事を読むことで安易な除草方法を選択せずに、

適切な除草方法を選択していきましょう。

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除草に塩水が有効な原理

塩

塩は身近にある材料かつ手軽に手に入りますし、除草手段として有効ではあります。

塩を溶かした水をジョウロで撒けば、

割と簡単に、かつ濃度が高いほど効果も出やすいでしょう。

 

原理としては、

①塩により土中の塩分濃度が高まる。

②浸透圧により、水分が塩分濃度の高い外部に移動していく。

③植物から水分が抜けていき枯れていく

というものです。

 

塩化ナトリウム恐るべし

繰り返しますが、全く効果がないということではありません。

確かに除草の効果はありますが、それ以上にデメリットが多いので、

「NG」だと言わせていただくことになります。

 

除草に塩水がNGな理由3選

さて、そんな除草に効果はある塩ですが、

NGと判断せざるを得ない理由を3つに凝縮してまとめてみました。

 

・土中に長く滞留する

塩化ナトリウムが土中に吸収されると長い間、成分が滞留します。

つまり、効果も長期にわたるということですが、一方で、

しばらく植物が育てられない土地になってしまう。

ということになります。

 

例えば、何かのきっかけでガーデニングを始めようにも、

塩を使ってしまった場所に地植えはできません。

 

また、ここまでは大丈夫だろうと塩水を撒いたとしても、

土中で浸透していくため、範囲は思った以上に広がります。

 

・配管や鉄部を傷つける

塩は金属の酸化を促進させます。

塩が土中に浸透していった際に、地面に埋め込んだ配管を腐食させてしまうなど、

影響を及ぼしてしまったりする可能性もゼロではありません。

 

また、フェンスの境目等に使用する際も同様です。

地中で起こってしまう現象のため判別しにくいですが、

確実にダメージとなって蓄積していきます。

 

もし、破損等につながった場合、配管や基礎系の修繕には割とお金がかかります。

 

・土地の資産価値が下がる

上記の2点からわかるように、

塩水等をつかって除草作業を行っていると、

目視では確認できない痛みが後になって判明することもあります。

 

気が付いたら建物の基礎部分はボロボロで、次の方が住みにくい環境になっているなど・・

もし仮に売買する時に、マイナスとなることは避けられないので、

結果として資産価値を下げる原因となります。

 

これらのことから、

除草手段に塩という発想は基本的に除外するべきと私は考えます。

 

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塩水以外の除草作業のコツ

 

というわけで、塩以外の除草手段をご紹介していくわけですが、

私も土地を保有しているので、草がボーボーに生えてきます。

コチラでも紹介している通りです。

 

コンクリ―トでも敷いていればまた違うのですが、舗装するには資金が必要です。

かといって毎回業者に除草作業を依頼するのもコストがかかる。

うーむ・・

しがないサラリーマンには手痛い出費です。

 

というわけで夏季は、最低でも2回程度抜きにいかなければならないのです。

そして毎回思いますが、行くたびにジャングルです。

たった1ヶ月見に行かないだけで、元通りです。

 

むしろ増していることも・・。

 

植物のたくましさを感じると同時に見るたび心を折られています。

 

しかし、草取りもある程度コツを掴むと、草の生長を抑制することが可能です。

 

・なるべく根元から抜く

中途半端に茎から刈っても、根は生きていてまたすぐ生えてくる可能性があります。

根元から処理することで雑草が再び生えてくる期間を延ばすことができます。

グッとつかんで、表面だけでなく根ごと力強く引き抜いてください。

 

基本ですね

 

・除草後は防草シートに砂利をプラス

キレイに除草して、少ししたらまた除草・・

その繰り返しにうんざりする人はそのあと除草シートを敷きましょう。

これによって種の侵入、光合成を抑えて生育を緩やかにしてくれます。

 

さらにその上に砂利を撒くとより効果的です。

土に直接砂利をまくと雨水等で徐々に沈んでいってしまいますが、

防草シートのおかげで、砂利が沈み込まずにそのまま残ってくれます。

 

どちらもホームセンターに売っているので、

資金に余裕があれば買ってしまうのも手です。

 

こうすることで雑草の種が入るスペースを無くしつつ、

除草作業の間隔を延ばすことができます。

最初だけ大変

・最終兵器の除草剤

こちらもホームセンターで売っています。

草の生長を阻害し、徐々に枯らしていきます。

 

液体タイプや顆粒タイプなど色々ありますが、

オススメは手間の掛からない希釈済の液体タイプです。

 

除草剤についてはその性能から人体や環境への影響が懸念されていますが

企業の宣伝では全く問題が無いと言われており、

飲んでも平気だと言う人もいるほど・・

それはさすがに言い過ぎじゃないかと思うんですが、

一応その位安全だと言われています。

(誇大広告の可能性もあり、、アメリカでは除草剤で人体に影響を受けたと訴えられ、結果敗訴してます)

 

ただし近隣に植物・農作物を育てている場合には、

慎重に検討された方が良いと思います。

枯らせてしまってはシャレになりませんから。

 

庭の草取りは皆さん悩ましいところだと思います。

少しでも楽に処理したいですし、あまり生えてほしくないですし・・。

結局、草自体ずっと生えてこないということはないので、

長期的に付き合っていくしかないとも言えます。

 

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除草作業便利アイテム

草だらけの道

そんなわけで自分流の草取り便利アイテムをご紹介します。

少しでも快適に作業できるよう購入しておくことをオススメします。

 

・薄手の長袖服

薄手というのは単純に夏場は暑いからですね。

長袖で無いと、草丈があると固い茎などで肌を傷つける可能性があります。

また、草や粉が肌に触れてかゆくなったり、ヒリヒリしたりする・・

などということもあります。

 

それと、1枚布をはさんでいることで虫のトラブルも軽減されます。

特に「蚊」や「毛虫」などは刺されると厄介ですよね。

 

・軍手

便利アイテムですね。というより必需品です。

これが無いと爪先に汚れが入ったり、草で手が切れてしまったりすることを防げます。

費用対効果も抜群なので、草と向き合っていく場合には大量買いしておきましょう。

 

・鎌

これもあると便利ですね。

引っ張ってもどうしても抜けない根ってありませんか?

そんな根がある場合には根付近を鎌があえば切りとることができます。

できれば抜きたいですけどね

あとはひとつずつ引っ張っていくよりも、範囲で刈り取ることができるので効率的です。

今は100円均一等でもコンパクトなものが売っています。

 

・砥石

鎌の切れ味が悪くなった時に使います。

しばらく使っていると、錆びてきて草取りがはかどらなくなってきます。

持ち歩くのではなく保管しておいてその都度使うというかたちです。

 

ちなみに、鎌も砥石もしっかり水をかけてから研ぎましょう。

素人が見よう見まねで研いでも、錆びきった鎌よりはマシです。

 

・ペットボトルに入れた水

これは夏場の対策なんですが、暑いときは頭や服に水を掛けて冷やします。

これが気化熱の効果で意外に体温を下げてくれるので、非常に効率をあげてくれます。

また、先ほどの研ぎ、手や鎌を洗ったりする時にも使います。持っておくと便利ですかね。

 

・刈払機

現代が生んだ超効率的マシーンです。

広い範囲を処理したい場合には、持っていると作業効率が全く違います。

安いもので10000円~でしょうか。

逆にこれが無いと、広い土地をお持ちの方は間に合いませんね。

 

ただし、難点もあります。

・別途混合油燃料が必要

・替え刃も必要

・重いので遠距離持ち歩きはキツイ

 

などです。

ケースに応じて使い分けるなど検討してください。

 

・虫よけスプレー

虫に刺されたくなければあると便利です。

本当に刺されますからね・・地味に私は助かってます。

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雑草多い所に虫多し

 

塩水ではなく除草剤を使用しましょう

 

塩水を使うなら除草剤を使用しましょう。

と、実際私もそういう考えにたどり着き使用しています。

 

これまでは手作業でおこなっていたことも多かったのですが、

いよいよ時間が足りなくなってきたため導入。

 

私は除草剤を通販で買って取り寄せてます。

ホームセンターなどでも売っておりますが、アマゾンでも安く販売しています。

 

今回購入してみたのは、

アイリスオーヤマさんの速効除草剤2L 1本470円。

すぐに使用することができる液体タイプです。

庭がそれほど広いわけではないので、これでいいかなと・・5本買いました。

 

ちなみに、広大な土地をお持ちの方は希釈する原液タイプの方がいいと思います。

噴霧器が必要になりますけど・・。

 

効率・値段的にもその方が良いです。というかそれ一択です。

除草剤の種類は無数

 

まぁ庭の広くない私は購入した除草剤を積んで現場へ向かいます。

例年11月頃に除草作業をして、翌年のシーズンを迎えるといった形です。

 

どんなもんかなと様子を見に行ってみると・・・

いつもこんな様子です。

 

ボーボーです・・。

 

うっすらそんな予感もして向かうのですが、あらためて見ると衝撃です。

草の生命力に驚かされます。

 

さすがに草丈が長すぎて除草剤を掛けにくいので、ほどよくカットして掛けていきます。

草もある程度長いほうが吸収してくれて効果も大きいようです。

 

そしてまんべんなく撒いて帰宅。

時間にして30分程度でしょうか、あとは薬が効いてくれるのを待ちます。

 

1週間後・・

 

 

見事に効いています。

触ってみると水分が無くなってカラカラしている状態です。

引き抜くのも簡単だったのでこのまま根っこごと抜いてきれいにして終了。

 

2日間併せて1時間半くらいでしょうか。

これが除草剤を使わないと3倍・4倍の時間がかかります。

しかも、またすぐにグングン生えてきます。

 

おそらく塩水でも似たような効果にはなるかと思いますが、

やはり先に述べたデメリットを考慮すると除草剤のほうがまだ環境に適している・・

と言えます。

 

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除草作業に塩水NG。だったら除草剤を

 

というわけで、塩水を撒くだけでも除草の効果はありますが、

・植物が育たない

・塩害

・土地の価値が下がる

などのデメリットも目立ちます。

 

ちなみに知人の植木屋さんは

「除草手段に塩は有り得ない」

と、断言するほどでした。

 

もしどうしても塩で除草に取り組む場合には、散布エリアを慎重に検討し、

先々を見据えて導入してもらえればと思います。

 

結局地道にやっていくしかありませんが、

上記でご紹介した手段も用いつつ、上手に雑草と付き合ってもらえればと思います。

 

私は除草剤を徐々に取り入れていってます。

これまで人体への影響ですとか色々考えて、

除草剤をなるべくつかってきませんでした。

 

しかし使ってみると、やはり効果は大きいです。

さすがの効果

お金はかかってしまいますが、そこまで高価ではないですし、

何より自分で草取りをやっていると「時間」を投下することになります。

 

その時間を別の収入を生むことに充てることができれば、

金銭面の損得で考えると「得」であると思われます。

 

皆さんも長期にわたり、除草作業は続けることになるかと思いますが、

自身の土地に合わせたより良い形を見つけてもらえれば幸いです。

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