
大人になるとよく
「まったく・・使えないな~」
とかいう言葉を耳にすることはありませんか?
私はそのフレーズを聞くと背筋が凍りつきます。
表現はシンプルですが、なんだかとても非情な言葉に聞こえるんですよね・・。
とはいえ、一体何が「使えない」のか?使えない人はどんな特徴があるのか?
定義があいまいですよね、ちょっと自分への戒めを兼ねて文章に起こしてみました。
使えない人間=仕事ができない?
結論からシンプルに言ってしまえば
「仕事ができない人が使えないと言われる人」
だと思います。
ただし、仕事ができないというのは何を持って仕事ができないとするのか、そこが問題です。
例えば大人と子供が同じ仕事をしたら、当然大人の方が仕事はできるでしょう。
そこには知識・経験などが含まれるからです。
これは新入社員と10年目の社員でも同じことがいえるはずです・・
ですが半年もしてくるとこれがそうとも言えない現象が起きたりするのです。
常に貪欲に学び続ける人間と、そうでない人間には大きな差が生まれます。
「人間力」などという言葉も使われるようになってきました。
というわけで、ある程度社会に身を置いてきた自分的に、仕事ができない人の特徴として挙げられるものを以下に示してみました。
仕事ができない人の特徴
○周りの状況が見れない
基本的に仕事は1つの事だけでなく、複数平行同時作業であることが多いです。
自分の日頃の仕事を消化しつつ、突発的な依頼などもこなさなければならない力が今働き手に必要とされています。
周りの状況が見れていないと、自分以外の仕事をカバーすることはできないですし、上司・同僚・部下からの評価は一向に上がることはありません。
○人の話を聞いていない
明るくてハキハキした人がおり、仕事を頼めば
「ハイ、わかりました」
上からおりてきた連絡事項を伝えて共有すると
「ハイ、わかりました」
一見すると仕事ができそうだなと感じさせますが、意外に危険な場合があります。
結果として、お願いした仕事はできていない。伝えた連絡は徹底されていない。
つまり話を聞いていないのです。たちまち評判は悪くなりますよね・・。
○デスクが散らかっている
これも典型的な仕事ができない人の代表です。
デスクが散らかっているというのは単純に業務量が多いというのもありますが
頭の中で計画的に処理ができていないことをあらわしています。
昔「テトリス」とか「ぷよぷよ」などという落ちゲーといわれるゲームがあったのですが
上から落ちてくる物体を効率よく消していかないと、画面いっぱいに詰まってしまいゲームオーバーになってしまうんですね。
すぐゲームオーバーになってしまう人よりも、どんどんクリアできるような人材をそもそも会社は求めているのです。
○コミュニケーション能力が低い
これについては一概にコミュニケーションを取らない人が仕事ができないのか、というとそうともいえません。
なぜならあえて意図的にコミュニケーションをとらない人もいるからです。
そういった方々はその代わりに、他者から文句のないクオリティで仕事を仕上げてくるはずです。
しかしそれはキッチリ仕事ができる一部の人に許された特権でもあるでしょう。
秀でた能力が特にない例えば私のような人間がコミュニケーションを取らない状態でいると・・・
「彼とは意思の疎通ができない。」
「一体何を考えているかわからない。」
「元気がない。とても仕事を任せられない。」
などといった目で見られ、結果としてミスをしてしまった時の風当たりが強くなります。
もし使えないといわれる人に出会ってしまったら?その対処法
もしそういった評価を受けている人が近くにいた場合、以下のようなタイプによって様々な対応が考えられます。
○使えないといわれる人が上司だった場合
この場合
A.ガンガン突っ走って全てが逆効果になってしまうパターン
B.空気のようになにもしないパターン
に分かれるので、まずそこを見極める必要があります。
Aの場合は真っ向から反対意見をぶつけると摩擦が生じますので、さりげなく仕向けるという工夫が必要です。
まず相手の心を開かせ、一定の評価を得るように努力します。その後仕事を割り当てられた時に少し多めに「やっておきますよ」と申し出て,その仕事に自分の意図を少しずつ盛り込んでいきましょう。
結果的にこれで成功した場合にその上司は悪い気はせず,自分もやりたいことをできているのでWIN-WINの関係ができあがります。
ガンガン突っ走れるということはエネルギーがあり、決して根が悪い人でないことが多いと思いますので、しっかり手綱を握っておきましょう。
Bの場合、何もしないが何も言わないような方であれば、許可を得たうえでこちらのやりたいように仕事をやらせていただきましょう。
問題は何もしないうえにやたらと要求をしたり仕事を押し付ける人です。
ハッキリ言ってしまえば関わっていると不利益なことがたくさん起こりえます。
対応の際は波風がたたないよう相槌だけ打って、何かあれば上層部に相談しましょう。
○使えない同僚がいた場合
こちらもタイプがあります。
C.真面目な人だけど仕事ができない人
D.不真面目でやる気がなく仕事もできない人
Cの場合は要領よく仕事ができていないという場合も考えられます。
覚えるまでに時間はかかりますが、一度仕事を覚えれば丁寧にミスなくこなせる可能性があります。
その人の立場になってわかりやすく根気強く説明して、多少のミスは大目に見てあげるといつか花が開くかもしれません。
Dは問題外です、スパッとわりきって付き合うのをやめましょう。
○仕事ができない部下を持った場合
部下を持つという事はミドルリーダーの位置に立ったという事です。
部下が処理できる範囲で仕事を任せましょう。
スモールステップで成功体験を積ませることで、徐々に成長が見込めます。
そういった人をうまく引き上げてやれるかどうかが、上司としての腕の見せ所ですね。
注意点としては自分の経験や感覚であてはめないことです。客観的に分析してあげましょう。
まとめ
仕事ができない人=使えない人 というのが今の社会での認識に近いかと思われます。
しかし能力には個人差がありますし、成長の伸びしろも人それぞれです。
様々な視点でとらえ、対処することでそんな方々の活きる場所が生まれます。
結果として企業全体の利益になることですから、うまくマネジメントする能力を身に付けていきたいところです。
確かにデスクが散らかっている人は…ですね。
大人になってからの「使えない」って言葉は結構残酷ですよね。
社会に出て言われたくないフレーズ上位です。