オンラインゲームに課金(RMT)していた話

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私は幼少期より様々なテレビゲームをしてきました。
ロールプレイングをはじめ,アクション,レース,シューティング,シミュレーション,謎解きやパズル系なんかも経験しています。

やがてオンラインゲームのサービスが開始されると,早速その世界に飛び込んでいきどんどんハマっていきました。
そんな時にRMT(リアルマネートレード)というものを知り,課金をしたお話です。

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気がつけばゲームが好きだった

物心がついた時には私の前にファミコンという旧時代のゲーム機がありました。
ちょっとやそっと投げた位では壊れないであろうカセットを差し込んで遊ぶもので,時間があればコントローラーをいじっていた記憶があります。

なぜか2プレイヤー側のコントローラー(通称2コン)にはマイクが付いているという斬新なものでしたが,ほぼその機能を使うことはないままに熱中していました。
※裏技とかで時々使うこともあります

その後誕生日プレゼントでゲームボーイという旧時代の携帯ゲーム機を買ってもらいます。
これもちょっと落とした位ではビクともしない耐久性でしたが,それと引き替えに重量感もなかなかのものでした。

しかも単3電池を4本入れるので,重みが増します。子どもが携帯するには結構な荷物です。
これもカセットを差し込んで遊ぶタイプで,カセット自体は結構軽いです。

 

でもとにかく機体は重い。。

 

ポケットに入れたらまぁはみ出ますし,重さでズボンごとずり落ちてくる勢いです。
でもそんなゲームボーイが好きでした。

そして,ファミコンの上位機器にあたるス-パーファミコンの登場です。
まずファミコンとは段違いのグラフィックに当時私は驚きました。
コントローラーもなんかオシャレですし,何よりボタンの数多っ。

 

「えっ,何コレこんなボタンどこで使うの?」

 

みたいな感じでしたが,慣れてくると見事に使いこなしていましたね・・。
このあたりは子どもの順応力の高さを感じます。

このボタン配置がベースとなって他の機体もつくられてきますからね。
任天堂さんはまさにパイオニアです。
ちなみにカセットの値段は,ファイナルファンタジーやドラゴンクエストのような名作だと10000円・・。

しかしそんな値段でも親に泣きついて購入してもらい,夢中になってプレイしていました。

その後も様々なゲーム機が登場し購入していきます。

NEOGEO(カセット超高額)
セガサターン(バーチャ系)
プレイステーション(音楽聞けた)
ゲームボーイアドバンス(完全アドバンスしてた)
Nintendo64(スマッシュブラザーズ)
ドリームキャスト(なんか結構好きだった。湯川専務)
プレイステーション2(超鉄板。ほぼ皆持ってた?)

などなど。
挙げだしたらキリがありません。

自分の幼少期はゲームとともにあった。
といっても過言ではなかったのです。

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オンラインゲームとの出会い

ゲーム機体が進化するにつれ,ゲームの内容も変わっていきました。
なかでもオンラインゲームが出た当初は感動を覚えました。

今ではスマートフォンの普及などで当たり前となってしまいましたが

「どこかに住んでいる他の誰かと一緒に同じゲームをプレイする。」

という感覚はこのオンラインゲームが始めてだったのです。
ロールプレイングゲームで言うと,これまでは誰かに話しかけても

「Aの村はここから東だよ」

というような答えが返ってきて,何百回聞いても全く同じ返事だったのです。

それがオンラインゲームとなると,毎回違う反応を示してくれ,さらに協力しながら進めていけるという最大の魅力がありました。
(というより何百回も同じ話をしようものなら確実に嫌われるんですが)

この感動が私を惹きつけ,長いお付き合いになっていくことになります。

オンラインゲームの仕組みは
・まずソフトを買ってダウンロードする。
・有料版は30日間で2000円程度というように定額を払い遊んでいく。(無料もあり)
・アカウントを増やす場合はさらに500円。(倉庫キャラなど)

というような形でお金を支払っていきます。
・・まぁこの時点で毎月課金はしているんですよね。

RMTを知る

オンラインゲームは終わりというものは存在せず,エンディングがあるわけでもありません。

ただ,広大な世界を探検したり,欲しい装備のためにお金を貯めたり,レベルを上げたり,プレイヤーは皆色々なことをしています。
それほどにコンテンツが膨大なので,時間はいくらあっても足りないのです。

私も朝から晩まで時間のあるときはとことんプレイしておりました。
しかしそれでも貯まる金額はごくわずかで,強い装備を揃えるためには気が遠くなりそうです。

さらに,私のやっていたゲームは高レベル帯になってくるとそれなりの装備をととのえなければならないために

とにかくお金が必要でした。(ゲーム内で)

しかし年々ゲームに費やせる時間は減少してきており,なかなか思うようにお金が貯まりません。

どうしたものか・・

そのような中で始まったサービス?が
RMT(リアルマネートレード)でした。

RMTとは簡単に言えば

「ゲーム内の通貨を現実のお金を出して買う」

というものです。

例えば
「10000ゴールドを1口/100円として100口買います。」
というような形で希望を入れて,指定された口座にお金を振り込みます。

振り込みが確認できたら,自分がログインできる日程を調整して
「では,〇日の×時に▲でお渡しします。」
となり,ゲーム内キャラクター間で指定ゴールドの受け渡しがおこなわれるわけです。

今のソーシャルゲームの課金アイテムと大差なく
時間をお金で買っているような感覚
です。

コツコツとお金を稼ぐための時間はないので,現実世界のお金でゲーム内のお金を買う。
そのお金を元手に良い装備を揃えるわけです。

しかし,RMTはゲーム内のバランスを大きく崩すものでもありました。
お金を出して良い装備が手に入れようとするのはまだよしとしても
特に問題なのは,それを実際の商売にする業者の存在です。

例えば,レアモンスターが高額で取引されるとあるレアアイテムを確率で落とすとします。
するとそのレアアイテムを手に入れるために,業者がレアモンスターの出現スポットに張り付きます。

そしてひたすらそのレアモンスターを刈り続け,他のプレイヤーに行き渡らなくさせてしまうのです。

こうすることで需要と供給のバランスが崩れ,レアアイテムの価値と金額が上がり続けるわけです。
そうして売りさばいて得たゴールドを希望者に買ってもらう。
やがて大量のゴールドがプレイヤーに出回るようになり,ゲーム内でインフレ-ションが発生します。

ゲーム内の市場価格を操作されてしまうと,それぞれアイテム本来の価値を保てなくなります。
管理が出来なくなったゲームはやがて滅びてしまうことになるので,運営側は非常に困ってしまうわけです。

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RMTに手を出し課金することに

とはいえ,私も当時どっぷりとハマっていたプレイヤーだったので,ゴールドがとにかく欲しかったのです。しかも時間をかけずに・・

ということであっさり課金。

大量の通貨がドカーン。ヤッホー状態でした。

よくないとは分かっていながらも,お金稼ぎの時間が大幅に削減されるので,当時は非常に理にかなっているように思えたのです。

そして前から欲しかった装備を購入。
モチベーションがあがります。
仲間達からも「それいいなー」などと言われて天狗になっていました。

しかし,時を同じくしてこの頃から

「レアモンスターが枯れている」

というような話があちこちから出始めました。

いよいよお金のために業者が張り付きはじめたのです。
人気のあるモンスターの場所には複数人でシフトを組み,24時間体制でそこにいるとの情報もありました。

レアアイテムもどんどん価格があがっていき,いよいよ一般人では手に入らないような価格帯のものが増えていったのです。

事態を重く見た運営側も,高額となっていた装備を売ることの出来ないレア装備を変えたり,別のコンテンツを開発し,そこに付加価値をつけることで対策をしていきました。

ここまで過熱していった事は良いゲームの証拠である

そもそも,現実世界のお金を投入してまで,ゲームのお金を買い装備を揃えようとするのは
普通に考えれば滑稽な話です。
それでも

「どうですかこの装備?スゴくないですか~」

「強いしお金持ってますよー」

という
純粋に自分のステータスを評価してほしい
そんな強い思いからプレイヤーをお金稼ぎに走らせるのです。

つまりそれだけ評価してほしい世界。
多くのユーザー数,ゲームバランス,完成された世界観。
これらが一流でないとどれほど装備を揃えようと意味がないのです。

現実世界でもそうですが,貨幣の価値は信用から成り立っています。
(貨幣の信用価値の話はコチラ)

このゲーム内のお金も,その信用力が強固なものであったことが分かります。
それだけ良いゲームであるということです。

その後,私も果てしなき争奪戦や作業に疲れ果て,いつしか第一線から退いていきフェードアウトしていってしまいました。
今でも当時一緒に戦っていたプレイヤー達は何をしているのかなーなどと考える時があります。

現実世界では,そう簡単には成功することはできません。
しかし,オンラインゲームであれば時間を費やすことで比較的簡単にプレーヤーとして上位に上り詰めることができ,その世界で認められることができます。

そういったリアルに近い人間同士の認められたいという欲求が,オンラインゲーム内での様々な行動に駆り立てるのであって
当時私もそれに見事にハマっていたのだなぁ・・と思いました。

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