公務員にidecoはぶっちゃけどう?【メリットとデメリット】

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個人型確定拠出年金(通称:ideco イデコ)は

2016年まで公務員は加入することができませんでしたが、

2017年1月より加入できる範囲が拡大され、公務員も加入できるようになりました。

 

この拝啓には公務員であっても生涯安定の神話が崩れてきていることを表しているように感じます。

加入するかどうかは本人が選択することですが、果たして加入した方がお得なのでしょうか?

 

安定した収入のある公務員の方々にはあまり、大きな出来事ではないかもしれませんが、

これらの情報を知っていると知らないとでは、将来の資産額に大きな違いが出てきます。

 

数百万の単位

 

そもそも今の時代は、公務員であろうとなかろうと資産の運用については学ぶべきであると言えます。

ようやく日本でも学生時代から金融教育を進めていくよう動き出しました。

 

お得な情報は常にキャッチして、将来に備えた行動をおこしていきたいところです。

 

この記事では

・idecoの概要

・idecoのメリット・デメリット

・公務員にとってidecoはお得か?

 

について触れていきます。

この記事を読んで、idecoの概略を理解し、資産の運用方法を学んでいきましょう。

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そもそもideco(イデコ)とは?

ideco

イデコとは、個人型確定拠出年金を意味する

 

Individual-type

Defined

Contribution pension plan

 

の単語を切り取った愛称であって、一般公募によって決められたものです。

というかそんな募集をおこなっていたとは、思いませんでした。

 

ちなみに応募総数は4351件・・・多いのか少ないのか判断しかねます。

つまりは分かりやすい呼び名にして、世の中の方々に広く知っていただきたいという狙いです。

 

うーん。。

 

仕組みとしては、簡単に言えば

通常貰える公的年金に+α して自分自身で積み立てるというものです。

 

まず運用する商品を選択し、掛金を運用します。

選択した商品の成績によって積み立てた以上の額になることもありますし、

逆に成績がイマイチで、資産が積み立てた分以下になってしまうこともあります。

元本割れというやつですね。

 

運用イコール投資の世界です。

各企業先に投資して収益を得ることが運用するということになります。

 

投資においてリターンとリスクは表裏一体であり、

100%成功する投資というのは世の中に存在しません。

 

これは断言できます

ですので、収益を得られることもありますが、損失のリスクも覚悟してくださいね。

というのを事前にご理解ください。

 

おそらくどの投資商品にも元本割れのリスクについては説明で触れているかと思いますが、

投資初心者の方はまずココで面食らってしまい、億劫になってしまいがちです。

 

ですが、それは人間の本質的な行動として間違っていません。

なぜなら人間は得をすることよりも、損をすることの方が3倍イヤだと感じる。

と言われているからです。

 

ですが、

・投資先(運用先)

・長期積立運用

この2点を間違わなければ、非常に高い確率で資産を増やしていくことが可能になります。

投資の王道について、詳しくはコチラです↓

 

つまりidecoとは、将来の資産額増加が高い確率で見込める積立制度であるということになります。

 

ideco(イデコ)のメリットは?

idecoメリット

イデコのメリットを簡単にあげると以下のようになります。

 

・掛金が全額所得控除

掛金分税金が少し安くなります。

どのくらいとなると個人の掛金額と年収によって変わってきてしまいますので、

かなりアバウトではありますが・・・

 

年齢 20代中盤 独身

年収 300万程度

掛金 毎月10000円

 

という条件だとして

年間15000~20000円位・・?

といったところです。

 

かなりアバウト・・

正確な数値はネット上にシミュレーターがありますので、

そこでご自身のタイプにあてはめてみてください。

 

・運用益が非課税

投資として他の金融商品を運用すると、

利益に対して20.315%

というとんでもない率の課税があります。通常の株なども同じです。

容赦・・・・

 

それに対しイデコは非課税。ただし分配金等は無く、そのまま再投資されます。

年金と投資信託を組み合わせたハイブリットシステムといえますね。

 

ideco(イデコ)のデメリットは?

idecoデメリット

「イデコはお得なことしかない!今すぐはじめてください!」

 

というようなことを謳っているところもあったりなかったりするわけですが

イデコもメリットばかりではなく、デメリットもあります。

 

・途中解約ができない

 他の金融商品は止めたくなれば売却してしまえば良いわけですが、

イデコの場合は原則60歳まで解約できません。

 

原則ということは例外もありそうだぞ・・と思いがちですが

「本人が亡くなる」

「障害状態になる」

というようなかなりシビアな条件でないと解約不可です。

もともと無かったお金だと考えて積み立て続けるのがよさそうですね。

 

・ランニングコストが結構掛かる

イデコを始めるにあたって、税金優遇ばかりが目につきがちですが、

色々な手数料が掛かってくることをご存じでしょうか?

 

1.国民年金基金連合会    103円

2.事務委託先金融機関手数料  64円

3.運営管理機関手数料  0~450円

 

といった感じで何だかよくわからないようなコストが毎月掛かります。

簡単に言うと、イデコの口座維持と運用してもらう手数料ですね。

 

年額で長期換算すると結構な額になります。

ここで工夫するべきは、

3.運営管理機関手数料なのですが、それはまた後程お話しします。

 

・住宅ローン控除(税額控除)ふるさと納税等と重複する

自宅を買うときにローンを組む方は、

もれなくこの住宅ローン控除をつかうことで税金面で優遇措置をうけられていることかと思いますが、

住宅ローン控除は支払った税金分しか還付されません。

ということはイデコの所得控除で支払った税金額を軽減したとしても、

もともと年税額以上に住宅ローン控除がある場合は意味がなくなってしまいますね。

 

これは住宅ローン控除額と各個人の所得などで該当者が変わりますので、

誰が損をしてしまうのか、何とも申し上げにくいところではありますが、

心配であれば一度シミュレーションしてみることをお勧めします。

 

また、ふるさと納税についても同じことが言えます。

寄付金として控除の対象になるわけですが、

まずは支払うべき年税額に注目し、控除とのバランスを意識しましょう。

 

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公務員にとってidecoはお得?

公務員ideco

公務員にも適用範囲が拡大された確定拠出年金ですが、

公務員の方にとって加入はお得なのでしょうか?

 

まず結論から申し上げると、

若年層で始めると決めたら早ければ早いほど良いです。

 

徐々に給料が上がっていく公務員にとって、若年層の給料は結構厳しいとも聞いています。

 

また、複利の力で着実に資産増加が望めます。

 

これまでも記してきたように、所得控除などについてはメリットとしては十分なものとなるでしょう。

但し、先ほどの住宅ローン控除対象者だったり、以下の方は加入について慎重に検討してもよいと思います。

・イデコで運用するよりも、単純にそれ以外で大きな利回りを出せる方

(投資信託・株式投資 etc・・)

・公務員として定年まで働くことに疑問を抱いている方

・余剰資金がない方

 

また、公務員は退職金や年金についてもある程度高い水準で受給できるでしょうし、

財形貯蓄などもありますから、無理に急ぐことはないかと思います。

 

逆に公務員として定年まで全うしようとする方にとっては、

比較的加入をオススメできる制度だと言えます。

 

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公務員はidecoを自身の状況に応じ活用すべき

先ほどのideco加入で掛かるランニングコストの部分で

運営管理機関手数料  

という項目がありました。

 

実はここ、加入した金融機関によって大きな違いが生まれます。

毎月掛かるものですから、少しでも安い金融機関を選ぶと良いでしょう。

 

イメージとしてはネット証券会社(SBI,楽天、マネックスなど)が安い傾向にあります。

ただ何となく営業の方に促されて加入するのではなく、自分で見極めてから加入してください。

 

将来の増加額に大きな変化が付きます。

また、余剰資金がなくidecoを利用したいができないという方は、

まず、ご自身の固定費を見直してみてください。

将来のために日頃の消費を少し抑えて節約してみましょう。

 

公務員のidecoについて【まとめ】

 

・イデコは年金と投資信託を組み合わせた制度であり、税金面で優遇される。

・公務員であっても条件によって加入を検討しても良い。

・投資商品はそれ以外もたくさんあるので、こだわる必要はない

※ただし加入の際には金融機関・手数料・控除限度額に注意すること。

 

ちなみに投資的な部分もあるので、結果マイナスになったりしてしまうのでは?

ココがとにかく気になる方もいらっしゃいますよね。

 

そのような方には「ドルコスト平均法」という手法をご理解いただけると少しは安心できるかと思います。

 

簡単に説明しますと、

世界経済はゆっくり右肩であがり続け、成長していく。(過去100年のデータから)

という前提条件のもとで、

不況と好況の相場の波に合わせて下落局面時には安く、定額かつ長期的に買っていくことで、

結果的にはプラスになっている。

 

というものです。

それをそのまま過信してはいけないと思いますが、少なくとも高い確率でその流れは繰り返されています。

現に給与を元手に運用し続け、FIREという早期退職し、

会社や雇用に縛られない自身の人生を有意義に過ごしている方々も存在していることも事実です。

ですので、その辺りは個人的にはあまり心配されなくてもよいかと思っています。

それでも不安がぬぐえないようであれば徹底的に調査し、

マネーリテラシーを存分に高めてから臨んでみても良いかと思います。

 

どのような形であれ、この記事が投資等に進むきっかけづくりになれば幸いです。

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