機械化・AIで人間の仕事はなくなるとも言えないらしい

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近年コンピューターのめざましい技術革新によって,AI(人工知能)によるロボット化が進むと言われています。

そしてその過程で,これまで人間がやってきた仕事もロボットに取って代わられ,この先20年の間に半分以上の職業が無くなってしまうとのデータも出ているようです。

 

単純に考えると,このままでは世の中の半分以上の人々が職を失い,無職になってしまうということになるわけなんですが・・恐ろしいですね。

 

しかしその一方で

「そうそう簡単にロボットに職業を奪われることはないから安心してください」

なんて説を提唱する人もいます。

 

大抵こういったものに関してはそれぞれ対極の説を唱える人がいますが,一体何が正しいのでしょうか?

気になったのでちょっと調べてみることにしました。

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身近に忍び寄っている機械化と雇用の関係

 

2014年にオックスフォード大学准教授のマイケル・A・オズボーン氏とカール・ベネディクト・フライ氏が『雇用の未来』という論文を発表しました。

 

内容としては私達の身近な職業がどんどん機械に取って代わり,いずれ無くなっていくということを示したもので,今後10~20年程度で以下の職業がなくなると言われています。

 

・医療事務員や駅務員

・警備員

・建設作業員

・データ入力係

・タクシー・電車・バスの運転者(士)

・レジ係

・給食調理人

・ビル清掃員

・郵便等配達員

 

などなど・・

本当に無くなってしまうんですかね?

 

しかし,過去を振り返ってみるとこれまでの私達の生活の中においても,徐々にではありますが機械化が進んでいます。

 

例えば

 

セルフガソリンスタンド

ラーメン屋の食券機

スーパーのセルフレジ

銀行のATM

自動掃除ロボット

 

などがすぐに思いつきますかね。

 

これらは今や当然のように利用しているかと思いますが,今まで人間が行っていた仕事を機械が代わりにやっているという事です。

 

確かにこれによって従業員が減るでしょうし,つまりは雇用が減ってしまったと考えるのが妥当ですね。

 

 

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このまま仕事を奪われてしまうのか?

 

このままどんどん機械に仕事を奪われて,雇用が減り,就職難民で溢れてしまうのか?

とネガティブに考えてしまいがちですが,果たして本当にそうなってしまうのでしょうか。

 

先ほどのセルフレジや食券機・ATMなど,はじめてそれらが導入された時に

 

「自分の仕事が機械によって奪われてしまった!」

 

という声が挙がったかというと・・

 

そうでもなかったような気がしませんか??

 

これは恐らく

機械化できるところは機械に任せて,それによって生まれた余剰人員を別の部門にあて,新たに発展をさせてきたということです。

 

それは,この先についても同じことが言えるんじゃないか・・

と思うのです。

 

実際にTEDでこういったような話をしている人がいて

 

アメリカの銀行窓口業務はATMによって仕事が奪われた。

にもかかわらず・・・

 

「人数は2倍に増えていた」そうです

 

理由としては

 

機械により,1店舗あたりのコストが削減された。

そのお金で新しい支店を作った

雇用が生まれ人数が2倍になった

 

さらに

 

機械により基本的なことは任せられるようになった

新たに収益を増やそうと,投資商品の紹介などをはじめた

新しいスキルを用いた仕事が生まれた

 

ということらしいです。

つまり私達は機械化が進んでも,それを取り入れて新たな価値を創造する力があるということなのだろうと思います。

 

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AI(人工知能)を取り入れることについて

artificial intelligenceの略でAI=人工知能です。

さて,機械化で利便性が向上するのは良いとして,人工知能については少し考えることがあります。

 

というのは,人工知能ロボットに今人間のおこなっている仕事を代わってもらうのはいいとしても,そこに「感情」がどれほど組み込まれてくるのでしょうか。

 

もし仮に「ビジネスにおいて感情は必要ない」という方針のもとで管理されてしまっては,生活しにくい世の中になってしまいそうな気がします。

 

例えば,あるロボットが薬局の従業員をやっています。

 

子供の風邪が悪化し,親が薬局を訪れ風邪薬を持ってレジに向かった。

しかし会計の際にクレジットカードや現金を忘れて,支払いができなかった。

 

「至急家に戻って子供に薬を与えたい。なんとか後払いで対応してくれないだろうか」

 

と頼んでも店のルールでそれは認められず,ロボットは売ってくれない。

結局断られ買うことができず,その間に子供の症状が重くなり病院に運ばれることになってしまった。

 

 

これが人間であれば

「んー・・原則NGですが,仕方ないので今回だけ特別に・・」

といった店側の選択肢も出てくるでしょう。

さらにその配慮に感謝して,お得意さんになってくれるチャンスさえあるわけです。

 

しかし,ロボットにそんな器用な事は求められません。

 

結果的に不利益になってしまうこともありますし,何より購入する側も不便で仕方ありません。

WIN-WINならぬLOSE-LOSEの関係ですね。

 

(もちろんその頃には支払いの手段も変わってきているでしょうし,そういったケースに対応する策もあるのかもしれませんが・・・。)

 

私が言いたいのは,AIロボットが導入され利便性が向上したとしても,それが必ずしも利益をもたらすとは限らないということです。

 

これから人工知能も感情を学んで人間らしくなってくることは想像できますが,とはいえ人間の細かな部分やそのレベルを超えるには、まだまだ時間が必要なのではないでしょうか。

 

仮に人間よりも優れた存在になっていったとしても、それでもやはり人を対象とした職業は無くなるべきではないですし,完全に無くすことはできないだろうと考えています。

 

 

人間は環境に順応して新たな仕事を生み出す

 

機械が私達の生活を便利にしてきたことは間違いありません。

今後もますます高性能で革新的な発明がされていくことでしょう。

 

スマートフォンが開発されればスマートフォンアプリや通販市場が活性化したように

時代にあわせた私達のライフスタイルの変化が,その変化に合わせた新たな雇用を生み出すのだろうと思います。

それほどに人間の対応力は優れているのです。

 

と、なんだかんだと書いてきましたが、正直先のことは誰にもわからないです。

もし今の時点から仕事が無くなるかもしれない、と不安に思っているのであれば,アンテナを高く,変化に対応できるよう自分自身を高めていくことが大事ですね。

 

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