はじめての不動産購入体験記・投資としては失敗だったのか

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不動産は人生の買い物の中でも相当高い部類に入ります。

私達一般人が購入するのは、マイホームですね。

そんな人生を左右する不動産を購入するとなると、さすがにお菓子を買う感覚ではいられません。

そこで私なりに実際に不動産を購入した時に経験を思うままに書いてみたいと思います。

 

 

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ある日、不動産業者がやってきた

 

とある日、家に突然知らない中年スーツの人がやってきました。

この時点でほとんどの方が警戒するでしょう。

よくよく話を聞いてみたら、よくある不動産の営業マンでした。

どうやら私の住んでいたエリア一帯を飛び込みで回っていたようです、売り込む側も大変ですね。

おそらく大半の方がここで塩対応でお引き取りいただくところかと思うのですが

その当時、投資用不動産についての知識を本など読んで学んでいたタイミングでした。

また、日頃チャンスはどこに転がっているかわからないので、話だけはとりあえず聞いてみようという心構えがありました。

というわけで購入する気はありませんでしたが、ついでにその世界の人と接して、色々と話を伺いながら学んでしまおうと考え、話を聞いてみることにしました。

一旦その場は帰っていただき、後日あらためて話す場を設けました。

 

結果的には、この業者から不動産を購入する事になります。見事営業大成功。

担当の方はウハウハといった感じですね。

 

後日ゆっくりと話を聞いてみると

 

そして後日場所を変えて会ってみると、知らない方が同席しておりました。

どうやら担当者の上司の方ようで、この場にかける意気込みが伝わってきました。

たしかに売り込む側としてここで印象を悪くしてしまっては、せっかくのチャンスが無になってしまいますからね。

上司にも手伝ってもらってガチっと話を固めていこうという考えです。

(後々購入を進めていくと、このパターンは結構よくありました)

ただ私も初めての購入とはいえ、納得がいかない部分があれば当然お断りもしますし、場合によっては途中退席も考えていました。

 

まずは基本的な住宅購入のメリットを説明されます。

「ローンを使うことで生命保険的な効果もありますよー」

「税金の軽減効果もありまっせー」

※実際にありまっせーとは言ってません。そう聞こえただけです。

その他もろもろ話がありましたが、そのあたりは既に承知のことで、メリットばかり説明されてもなんだかなぁーという気持ちで聞いていました。

営業さん側もあぁよくご存じなんですね、といったような対応です。

 

私が知りたかったのは、

・実際にどのような物件を扱っているのか

・融資はどのようにして引っ張ってくるのか

というところでしたので、前置きはショートカットで本題に入らせてもらいました。

 

自社の新築・中古・戸建て・マンションをバランスよく扱っており、特に戸建てをすすめているような感じでした。

これから発展するであろう場所一帯を買い上げてあるので、そこにあらかじめ土地付き住宅を持っておきましょうといった具合です。

怪しさプンプンではありますが、その場所は私も昔からよく知っている土地で、これから発展させようとショッピングセンターや新しい道路を作っている最中ではありました。

あながちウソではなさそうです。

 

ですが、個人的に新築の戸建て住宅に興味がなかったので、あっさりスルーします。

すると、話を切り替え、

「では希望している条件としてどのようなものがありますか?」

と聞いてきます。

さすが、このあたりの対応力は鍛え上げられています。プロですね。

私はぼんやりと思ったままに

「駅近辺で、中古で、いざというときに売りに出せるようなしっかりとした物件が良いです」

と言いました。

すると営業担当さん達は、なるほどといった感じでメモしながら

「少し時間をください。また改めて連絡します」

との事になりました。

 

こうしてこの日は終了、また後日に持ち越されましたが、正直若干面倒な気分になってきました。

ある程度のこちらの目的は達成されましたし、何度も時間を使えるほど暇ではなかったということもあります。

しかし営業の方の熱心な売り込み?と情熱はかってあげたいと思っていたので、再度会う約束を取り付けることにしたのです。

 

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現地で内覧をすることになったら買っちゃった

 

そして後日、あちらのオフィスで再び会うことになりました。

今回も2人対応です。手厚いです。

今回はある程度希望に沿った物件をピックアップしてきており、その日のうちに時間があれば内覧もできる状態にもなっていました。

(ちなみに内覧とは、中に入って部屋の様子をチェックできる状態のことをいいます)

 

私も社会科見学気分でその中から選んだ中古マンションを、業者さん同行で内覧に行きました。

数十分後到着して、外観やエントランスを見てみると、まぁ悪くない感じです。

部屋を覗いてみると、モデルルームのようにオシャレになっており、わくわくさせるようなつくりになっています。

ふむふむなるほどなーといった感じである程度見終わると、今回改装をしている最中で、購入する場合には、改装後になるとの説明がありました、今流行のリノベーション物件というものです。

 

そして、あらかた見終わると備え付けの机と椅子で商談が行われました。

つまりこの部屋どうですか?買いませんか?ということです。

私は、全体的に見て購入する気がゼロではないかなぁという印象を持ちました。

あとは価格と条件次第です。

提示された価格として数字は伏せさせていただきますが、今思うと物件に対してまぁ結構な値段です。

(それでも安くはしてもらったんですが・・)

・物件の取得税以外の諸費用はむこう持ち

・自分の現在の預金を減らす必要なし

※実際に物件を購入する時は価格だけでなく、銀行へのローン手数料とか契約書の印紙代とか登記費用とか不動産取得税とか大体物件価格から~10%程度みておく必要があります。

・融資先は、ほぼ問題なし。かつ低金利

・それら購入にかかわる面倒な作業は全てむこうでやってくれるとの事。

 

それまで不動産の仲介業者をあたっていた私は、物件とあわせて融資してくれる金融機関も自分で探し、その都度資料を用意したりなど手間と時間もかかっていたので、その提案は非常に楽でした。

そして客観的な視点を持っていたつもりだった私も、経験の無さとその飾られた部屋の雰囲気。また営業マンの巧みな話術によって狂いが生じてしまっていたのでしょうか。

最終的には、その場で購入の申し込みをおこないました。

 

 

 

売買契約とか手付金支払いとか

 

また後日、今度は売買契約のために会うことになります。

物件を購入するときは申込みしただけで、ハイ家どうぞーとはなりません。

大きい買い物だけに、売買にかかわる細かい契約の儀式的なものがあります。

事前連絡で

・実印(ちゃんとした登録している印鑑)

・手付金(現金100万円!)

を持ってきてほしいといわれ、落とさないように緊張しながら集合場所に向かいます。

 

今回同行者は3名。

「あれ、1人増えてる・・」

実はその増えた1人というのは「宅地建物取引主任者」という資格をもった人です。

この資格がないと、購入前の重要事項説明ができないのです。

つまり契約に進めないということです。

 

その方と10ページあるかないかの重要事項説明書という資料を渡されて、一緒に読み合わせていきます。

何か疑問点があれば確認をして、問題がなければサインして持参した実印をいくつか押していきました。

その後に今度は売買契約といって正式に購入の契約をしたんですが、その際に手付金100万円を渡し、サイン・押印して完了です。

それと私はローンを組んだので、その時にあわせてあらかじめ用意してもらった金融機関へのローン仮申込書に記入をしました。

不動産会社の方はこの契約が結ばれる瞬間まで気が抜けないですね。

 

その後物件引き渡しまでの流れ

 

その後銀行で本審査をおこなうために書類を記入・押印します。

この辺りは持参物などをあらかじめ伝えられてから突入しますが、不動産会社の担当者も同席してくれました。

この時に契約時には書くことができなかった委託する書類なども必要に応じて書いていきます。

 

その後は正式に融資が承認されると再び銀行へ行き、不動産会社の方から依頼された司法書士さんがいて、その場で所有権移転登記の話をしました。後日謄本を送りますとの事。

そして、銀行担当者・私・不動産業者の三者で金銭消費賃借契約という実際にお金を借りる契約を結びました。

実際に現金が動くことはありません。

 

後日、お金が無事不動産会社に振り込まれると、物件の引き渡しが行われました。

内覧時にいったマンションで担当者と待ち合わせ、実際に中に入り現況問題が無いか確認をします。

この時にもし不備があっても申告をしなかった場合には、以降再度修繕を依頼しても認められない場合が多いので、注意してくださいと言われました。

まぁ言ってもちゃんとやってるだろうと思って見渡してみると、意外に施工の不備が見受けられました。

わたしはそこを再度施行するよう依頼しましたが、その後も実はちょっとした部分が雑な仕上がりだったりしたんですが、そのタイミングでは見つけられず・・引き渡し終了。

これから買う方にはこの辺りを注意してもらえればと思います。

 

そんなこんなで不動産をようやく購入しましたが・・

 

こうしてようやく不動産を購入したわけですが、一通り経験してみて感じることは、物件1つを購入するのにものすごくエネルギーを消費するということです。

金額も大きいですし、そのために費やす労力もなかなか必要です。

仕事をしながら連絡を取り合ったり、休日返上・もしくは有給休暇を使って手続きに行ったりする場合もあります。

 

このマンション購入時はある程度、不動産会社に委託して動いてもらっていたので、それでもまだ楽な方でしたが、これがセルフで動いていくとなるとさらに時間を費やすことになるので、これから購入を考えている方は覚悟が必要になります。

 

さて、このマンション購入にいたって失敗というか、軽率な判断だったなと反省する部分もあります。

それはやはり購入金額に対して利回りのバランスが取れていないことです。

投資的な目線で言うとほとんど旨みがなく、投資のプロからいわせると「不適格物件」と判断されるように思います。

 

ですが、この失敗と引き換えに「不動産を購入する」という大きな経験を得る事ができたので、そういった意味では私をレベルアップさせてくれた勉強代と捉えるしかありません。

今後はこの物件の出口を探していく形になりますが、それはもう少し先の事になりそうです。

もう少し勉強せねば・・と感じた初めての不動産購入体験でした。

ちなみにその後アパートを投資用に購入するんですが、それはまたコチラでご紹介します。

不動産購入記1棟アパート編 その1

不動産購入記1棟アパート編 その2

 

不動産購入を失敗しないためにどうするべきか?

 

不動産は金額が大きいので一度の失敗が大きな痛手となり、投資の世界から撤退せざるを得ない場合もあります。

そんな失敗をしないためにはやはりひたすら知識を付けることに尽きると思います。

借金をして物件を買うのが怖い気持ちがあるのは、私も同じでした。

怖いものは仕方ありません。ただし見えない世界をただ怖がるのと、あらかじめ危険性を理解した上で怖いと思うのは、大きく違います。

取り返しのつかない失敗をする前にまずは何らかの形で知識を得ましょう。

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